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LCL-Tokyo 2026 Summer 開催レポート

執筆者の写真: LCL-Tokyo
LCL-Tokyo
15 時間前
読了時間: 9分

皆さんこんにちは!


2026年8月24日(月)、EY Japan本社にて「LCL-Tokyo 2026 Summer」を開催しました!

今回は、EY Japan Forensicsのフォレンジック・テクノロジーリーダー/サイバー・アシュアランスリーダーである杉山一郎氏による基調講演と、さまざまな分野で活躍する登壇者によるLT(Lightning Talk)大会の二本立ての構成になりました。LT大会では、デジタルフォレンジックの最新動向から、医療サイバーセキュリティ、セキュリティ業界におけるキャリア、Physical-to-Cyber Attack、近年のフィッシング事情など、幅広いテーマが集まりました。


今回は、そんな当日の様子をご紹介します!



<目次>


はじめに

Leading Cyber Ladies Tokyo(LCL-Tokyo)は、サイバーセキュリティ分野で活躍する女性のグローバルな専門家コミュニティです。


イスラエル、トロント、ニューヨーク、ロンドンなど世界各地に拠点を持つLeading Cyber Ladiesの日本グループとして、サイバーセキュリティに関わる方々の交流や情報共有、キャリア形成につながる活動を行っています。


LCL-Tokyoは女性のためのコミュニティですが、コミュニティの理念に賛同いただける方であれば、性別を問わずイベントにご参加いただけます。


今回の「LCL-Tokyo 2026 Summer」は、2026年4月に開催した「LCL-Tokyo 2026 Spring」に続く2026年のイベントです。


Springでは脅威インテリジェンスを中心とした講演を実施しましたが、今回は少し趣向を変え、デジタルフォレンジックをテーマとした基調講演と、登壇者それぞれが自由なテーマで発表する「LT大会」を開催しました。


一つの専門領域を深く学びながら、さまざまなセキュリティ分野やキャリアにも触れられるイベントとなりました。


イベント会場

今回の会場は、EY Japan様にご提供いただきました。

会場は、東京都千代田区有楽町にある東京ミッドタウン日比谷・日比谷三井タワー21階のEY Japan会議室です。



日比谷駅から直結というアクセスの良い会場で、平日の夜にもかかわらず、多くの皆さまにお集まりいただきました。


今回は会場参加とZoomによるオンライン参加を組み合わせたハイブリッド形式で開催。

会場ではイベント開始前から参加者同士で会話する様子も見られ、和やかな雰囲気の中でイベントがスタートしました。



当日のタイムテーブルはこちらです。

  • 18:30 受付開始

  • 19:00 オープニング

  • 19:02 EY新日本有限責任監査法人よりご挨拶

  • 19:05 基調講演

  • 19:30 LT大会

  • 20:30 懇親会

  • 21:30 終了



オープニング

19時になり、LCL-Tokyo 2026 Summerがスタート!

まずはLCL-Tokyoより、コミュニティや今回のイベントについてご紹介しました。




続いて、今回会場をご提供いただいたEY新日本有限責任監査法人を代表し、杉山様よりご挨拶をいただきました。



そして、いよいよ基調講演です。



基調講演「近時のデジタルフォレンジックにおいて留意すべき点(ダイジェスト版)」

基調講演には、EY Japan Forensics フォレンジック・テクノロジーリーダー/サイバー・アシュアランスリーダー、EY新日本有限責任監査法人 プリンシパルの杉山一郎氏にご登壇いただきました。



杉山氏は、EY Japan Forensicsにて、サイバーインシデント対応やeDiscovery対応などを主な領域とするフォレンジックテクノロジーの責任者を務めています。


デジタルフォレンジック分野で15年以上の業務経験を持ち、NPOデジタル・フォレンジック研究会の「証拠保全ガイドライン」に初版から携わるなど、デジタルフォレンジックの普及・啓発にも長年取り組まれています。


また、2024年からは山梨県警察サイバー犯罪対策テクニカルアドバイザーも務められています。


今回の講演タイトルは、「近時のデジタルフォレンジックにおいて留意すべき点」です。

デジタルフォレンジックは、サイバーインシデントが発生した際の原因究明や被害範囲の特定、犯罪調査などに欠かせない技術です。


一方で、近年はクラウドサービスの普及やOS・端末環境の変化などにより、証拠保全や調査を行う際に考慮しなければならないポイントも変化しています。


今回の講演では、近年のデジタルフォレンジックにおいて留意すべきポイントや、実際に調査を進める際のTipsについてご紹介いただきました。


限られた時間の中でのダイジェスト版ではありましたが、実務経験に基づく具体的なお話も多く、フォレンジックを専門としていない参加者にとっても、インシデント発生時に「どのような情報を残す必要があるのか」「調査する側はどのような視点で端末を見るのか」を知る貴重な機会となりました。


特に、環境や技術が変化する中で、従来の調査方法をそのまま適用するだけではなく、証拠となる情報がどこに、どのような形で存在しているのかを理解しておくことの重要性を改めて感じるセッションでした。


杉山さん、貴重なご講演をありがとうございました!



LT大会

基調講演のあとは、今回のもう一つのメイン企画であるLT大会です!

LTとは「Lightning Talk」の略で、短い時間の中で、自分の知識や経験、興味のあるテーマなどについて発表するプレゼンテーション形式です。


今回はテーマを限定せずLTを募集したこともあり、技術、キャリア、医療、物理セキュリティなど、非常に幅広い内容が集まりました。

それでは、当日のLTをご紹介します!


1. 「医療サイバーセキュリティとはなんぞや?」

by 有賀菜摘さん

最初のLTは、情報系修士課程1年の有賀菜摘さん。

テーマは「医療サイバーセキュリティとはなんぞや?」です。



医療機関に対するサイバー攻撃が世界的にも大きな課題となる中、海外での医療サイバーセキュリティの取り組みと、日本国内における取り組みや普及についてご紹介いただきました。


私たちの生活に直結する医療という分野で、サイバーセキュリティがどのように関わっているのかを知ることができるLTとなりました。


普段、企業のIT環境を中心にセキュリティを考えている参加者にとっても、新しい視点を得られる発表だったのではないでしょうか。


2. 「Physical-to-Cyber Attackの対策における女性の必要性」

by 大田大輔さん

3人目は、BarrierCrack合同会社 代表の大田大輔さん。

テーマは「Physical-to-Cyber Attackの対策における女性の必要性」です。



Physical-to-Cyber Attackとは、オフィスや施設などへの物理的な侵入を起点として、最終的にシステムやネットワークへのサイバー攻撃につなげる攻撃手法です。


今回のLTでは、日本ではまだあまり知られていないPhysical-to-Cyber Attackについて、国内外で発生した事例や、攻撃への対策・リスク評価の考え方をご紹介いただきました。


さらに、物理侵入を想定したセキュリティ評価を行う際には、状況によって女性オペレーターが必要になるケースもあるとのこと。


サイバーセキュリティというとPCやネットワーク上で完結するイメージを持つ方も多いかもしれませんが、実際の攻撃は必ずしもデジタル空間だけで行われるわけではありません。

また、「こんなセキュリティの仕事もあるんだ!」という、新しい分野やキャリアを知ることのできるLTとなりましたし、女性ならではの活躍の機会があることもお話いただきました。


3. MFAはやぶられた?

by 水野沙理衣さん

続いては、GMOサイバーセキュリティ byイエラエ株式会社 オフェンシブセキュリティ部所属のLCL-Tokyoメンバーの水野沙理衣さんです。



近年よく使われるMFAを回避するフィッシング手法と、レッドチームの実務を通じて得られた知見が紹介されました。


AIの発展とともに手口の高度化が進む現状に加え、技術的な対策だけでは防ぎきれない領域において、人の判断や運用の工夫が有効に働くという視点が共有され、攻撃者の視点を学べるLTとなりました。


4. 「セキュリティコンサルタント兼セキュリティエンジニアとしての働き方」

by 新村知香さん

最後に、アクセンチュア株式会社 マネージャーであり、LCL-Tokyoメンバーでもある新村知香さん。



セキュリティ業界には、セキュリティエンジニアやコンサルタント、セールス、マネジメントなど、さまざまな職種があります。


一方で、必ずしも一つの役割だけを担当するとは限らず、複数の役割を組み合わせながら働いている方も多くいます。


今回のLTでは、新村さん自身の経験をもとに、セキュリティコンサルタントとして働きながらセキュリティエンジニアとしての業務にも携わる、ハイブリッドなキャリアについてお話しいただきました。


「セキュリティ業界ではどんな働き方ができるのか」「今後どのようなキャリアを築いていくか」を考えている方にとって、一つのキャリアモデルを知ることのできる発表となりました。

今回は、医療サイバーセキュリティ、キャリア、Physical-to-Cyber Attack、フィッシング手法など、それぞれ全く異なるテーマのLTとなりました。


短時間のLTだからこそ、一つのイベントの中でさまざまなセキュリティ分野に触れることができるのも面白いところです。


また、参加者にとって「これまで知らなかった分野を知る」だけでなく、「こういうキャリアもあるんだ」「自分もLTをやってみたい」と思えるきっかけになっていたら嬉しいです。


LTにご登壇いただいた皆さま、ありがとうございました!



懇親会

LT大会終了後は、会場参加者による懇親会を開催しました。



講演やLTについて登壇者に直接質問したり、お互いの仕事やキャリアについて話したりと、会場のさまざまな場所で交流が生まれていました。


特に今回はLTのテーマが多岐にわたっていたこともあり、「もう少し詳しく聞いてみたい!」「実際の仕事ではどんなことをしているんですか?」といった会話も自然に生まれていたのが印象的でした。



セキュリティ業界では、普段の業務だけではなかなか出会う機会のない職種や専門領域の方もたくさんいます。


イベントで新しい知識を得るだけではなく、その分野に携わっている方と直接つながることができるのも、こうしたコミュニティイベントならではの魅力ではないでしょうか。

1時間の懇親会もあっという間に過ぎ、21時30分にイベント終了となりました。



おわりに

今回は、デジタルフォレンジックをテーマとした基調講演と、自由なテーマで発表するLT大会という構成で「LCL-Tokyo 2026 Summer」を開催しました。


今回のイベントが、新しい分野に興味を持ったり、今後のキャリアについて考えたり、あるいは「次回は自分もLTをしてみよう」と思ったりするきっかけになっていれば嬉しく思います。


今回素敵な会場をご提供いただき、イベント開催にご協力いただいたEY新日本有限責任監査法人の皆さま、改めて御礼申し上げます。


LCL-Tokyoではこれからも、サイバーセキュリティに関わるさまざまな方が知識や経験を共有し、新しい分野や人と出会える場を作っていきたいと思います。


次回のLCL-Tokyoイベントもぜひお楽しみに!




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